【チャットボット×不動産開発事例】物件探しならLINEで簡単その場対応
賃貸物件を探してくれるというLINEボットの開発事例をご紹介します。
LINEから利用できるチャットボットになっているので、LINEをよく利用する人に対しとても便利な機能になっています。賃貸物件探しであれば、ネットから気になる物件を検索して、見つかったら、Webサイトから問合せフォームや電話で問い合わせするのが通常の方法です。
しかし、後日メールで返信があったり、急に電話がかかってきたりと、なかなかスムーズに話が進まないケースが多いのが現状です。長電話になると、それだけ自分の時間を拘束されてしまいますし、メールのやり取りだと回答をもらうのに時間がかかったりもします。もちろんネットから物件を探さず、リアル店舗に出向いて、物件を探す人も多いと思います。
実際に住みたいと思っている最寄り駅周辺の不動産屋さんに足を運んで、担当者と話をしながら物件を探します。ですが、そういった人でも事前に下調べとしてネットから物件を探したりしていませんでしょうか?
下調べだからいきなり担当者から連絡が来るのも面倒だし、とはいえ、もうちょっと詳しい情報が欲しいし、といったときに今回の自動会話ボット「Engagebot」は大いに役立ちます。
メールの返信を待つことも、電話がかかってくることもなく、自分のペースでLINEで会話をしながら、物件情報を仕入れることができます。
コミュニケーションツールを使うことで初回来店率が最大5%向上し、再来店率も最大6%まで向上したという他社ケースもあります。チャットボットを使って顧客が求める時間に対応することが、顧客満足度に繋がります。
まだ不動産業界での事例は世に出ていないケースもありますが、近い先の将来、回りの生活音や環境など明日分かる情報を部屋探しのタイミングで伝えることで、地域価値の可視化を目指していけたらと考えています。
例えば、地域や物件に対するクチコミデータや、貸し主・借り主の履歴データと学校区の境界線や学校位置を示す学区データ、公園や散策スポットなどのレジャー施設データ、コンビニエンスストアや図書館など生活に役立つデータ、警察署や病院など暮らしに安心を与えるデータを加えていくなんていう施策は地域価値の向上に役立つことでしょう。
チャットボット×不動産の相乗効果
不動産×チャットボットは、多くの相乗効果をもたらすことが期待できます。なぜならば、不動産業界が抱えている課題が、他業界に比べると非常に多くあるからです。それらの課題はその他の課題と紐付いており、1つの課題が解決されれば、その他の課題もスムーズに解決されるケースもあると思います。そういう意味で、不動産業界は根深いのです。
スタッフフォローと離職を防止
スタッフによる属人的な対応の偏重をなくすことも可能です。不動産業界は属人的な対応が特に顕著であり、顧客にとってはその不動産スタッフとの相性が合う合わないが常にあるため、契約に関しては個人のスキルに偏る傾向がどうしてもあります。
そのスタッフフォローとしてのチャットボット、また一概に言い切れないですが、ノルマが厳しいことによる離職を防ぐこともできるのではないでしょうか。チャットボットによって、属人的な対応が少なくなる分、誰でもクロージングチャンスが増え、ノルマによる離職を防ぐことに期待したいところです。
本当に知りたい情報だけを提供
顧客にとっては知りたい情報だけを直視することが可能です。顧客は対応するスタッフの容姿、身だしなみ、マナーなど細かく見ているものです。人にもよりますが、気にする人は気になってしまうことにより、本来知りたい情報が頭に入らないなんていうケースも。
かなり極端な例ではありますが、チャットボットは人ではないため、気になるところがほぼなくなります。ユーザーにとっては自然体で情報を知ることができるツールな訳です。
人によるアサインまでのフロント対応
当然、最後までクロージングしてくれるチャットボットがあれば良いですが、最後に決めるのは人です。チャットボットの役割としては、作業的な業務を行なうことです。
人でなくてもできる業務を自動化し、人は人でしかできない業務を行ないます。それがチャットボットが担っている使命と考えます。
このように、チャットボットは様々な相乗効果を生み出すことが可能です。結果的に紙がなくなることによる経費削減、人材を別業務・事業に投下することで業務生産性を上げ、離職率の低下など、不動産業界ではあらゆる相乗効果が期待できます。
チャットボット×不動産の用途と期待できる効果
FAQチャットボット:
ユーザーからの定型的な問い合わせを自動化することで、これまでの業務を省略。また潜在的な顧客を掘り起こすことができます。
予約チャットボット:
休日や営業時間外でも内見などの予約をチャットボットで行なうことで、営業の面が広がります。
検索チャットボット:
不動産情報などを簡単検索。短時間で多くの情報をユーザーに提示することで、クロージング可能に。
提案チャットボット:
いくつかの質問を用意し、回答結果によって提案方法が異なる仕様により、ユーザーに訴求できます。
見積チャットボット:
不動産とは異なるが、内装などリフォームするための概算見積チャットボットによって手軽に見積もることができます。
不動産×チャットボットのまとめ
不動産はリアルの要素が非常に強い業界です。リアルが強い不動産だからこそ、チャットボット×不動産には多くの可能性があります。
物件探しのチャットボットや、提案・案内型チャットボット、定型的なFAQチャットボット、内見などの予約チャットボット、査定チャットボットなど、いづれのチャットボットもリアルとネットとロボットの融合によって実現することができ、顧客にとっては非常に便利なものになるでしょう。
企業にとっても新たな顧客獲得や労働生産性向上、コスト削減などにも期待でき、様々な相乗効果を生み出しそうです。
リアルとネットとロボットの融合は、顧客と企業双方にメリットをもたらすことができるため、チャットボット×不動産が日本の新しいインフラになることを期待したいです。
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