【fanp/Facebookボット】人材紹介事業ネオキャリアが運営する「保育ひろば」がBOTにより面談率120%UPを実現
「保育ひろば」はネオキャリアが運営する、保育士・幼稚園教諭といった福祉系資格をお持ちの方のための人材派遣、紹介サービスです。
株式会社ZEALSが運営する「fanp」で、”保育ひろばBOT”を導入した結果、会員登録完了率の向上に繋がりました。これまで顕在層にしかリーチできなかった従来の広告とは異なり、潜在層にもメッセージを送り続けられるため、今まで獲得できていなかったライトな顧客を獲得できるようになりました。
保育ひろばBOTは、チャットでサービスの説明を受けた後、気軽にチャット上で会員登録が可能なサービスとなっています。この取り組みを通じて会員登録の増加を狙っていきます。
チャットボット導入背景と概要
「保育ひろば」のFacebook広告をクリックしたユーザーの Facebook Messengerに”保育ひろばBOT”が現れ、ユーザーはチャットで会話を楽しむような感覚でサービスの紹介を受けることができます。
電話やメールのみでのユーザーコミュニケーションが非常に困難になってきている今、 少しでも登録者の利用ストレスを軽減してもらうためにもチャットやメッセージツールを利用して、求職者とのコミュニケーション方法をデザインし直せないかが課題でした。試行錯誤を経て徐々に結果を出していく段階ですが、対話ができるのが最大の強みだと考えます。
公式Facebookページ「保育ひろば」でFacebookメッセンジャーにチャットボットを活用し、保育ひろばのキャラクター、くまの「ほいっくま」が可愛い言い回しで転職相談に応じてくれます。内容としては、気軽にタップで、希望職種から持っている資格などを聞き、ユーザーの個人情報をスムーズに聞き出してくれます。入力した情報をもとにコンサルタントから直接、ユーザーに連絡が入る流れです。
会話型マーケティングで顕在層にしかリーチできなかった従来の広告とは異なり、潜在層にもメッセージを送り続けられるため、今まで獲得できていなかったライトなユーザーを獲得することが可能です。
そして会員登録したユーザーは、自分の希望条件に合った求人の紹介を受ける事ができます。
「保育ひろば」のユーザーの流れは
①会員登録
②(電話で)ユーザー引き上げ
③面談
でありながら、メインターゲットである20代・30代の保育士さんにとって、電話は既に使われないコミュニケーションツールとなっていました。数値としても検証されており間違いのないものであるため、どうにか変えていかなければならない問題でした。ユーザーの多くが実際に使っているものはなんだろう?と考えたときに、LINEやMessengerなどのメッセージツールが主流になってきていると実証されました。それにより取り入れていく必要が絶対にあるだろうと。
チャットボットを導入してから数字の部分に関していうと、メインユーザーとなる20代・30代の面談率を、約120%増加させることに成功しました。もちろん、まだまだ数値は伸ばしていきます。
ですが、この取組みを単にCPAのためにしているわけではありません。あくまで求職者の方のコミュニケーションプラットフォームをどう構築していくか?が具体的なゴールであり目的のため、直接CVにいたらなくても、リテンションなどでどうCVを伸ばしていくかを含めて、PDCAを高サイクルで回していきます。
また今後は継続的なコミュニケーションを測ります。
保育士さんは途中で辞めたくても担任を持たれており、なかなか辞められず「今すぐではないけど来年の4月に転職を考えています」というようなロングタームで考えられてる方が多いです。そんなユーザーとコンタクトを取って登録をしてもらっておき、時期がくるまで継続的にコミュニケーションを図っておくことが重要です。
また従来はメルマガを配信する会社が多かったですが、今はもうメルマガは見られません。そうすると、見てもらえるようなアプローチ方法は?と考えると、LINEやMessengerなどが有力だと必然となります。
想定していなかった2つの意外な効果
1つはFacebookを使用しているユーザーが意外と多かったことです。最近では若者のSNS離れのような声は多く耳にしますが、本当にMessengerを使っている人はいるのか?という懸念がありました。ですが、目指しているゴールを実現するためには試す価値はあると考えました。
もう1つはアクティブユーザーが多かったことです。市場があることは分かってはいたものの、ユーザーがどのような動きをするのかは具体的な想定はできていませんでした。そのため、ユーザーのリテンションに対してのアクション率の高さには驚いてます。
対話ができることのメリット
求職者の方は自分が抱えている問題をいきなり見ず知らずの第3者の人に洗いざらい話すことはまずないです。現に、以前もWebのエントリーフォームに自分のこと書いてもらう欄がありましたが、そこに詳細を書いてくれる人はいませんでした。
そのようなナイーブな話をしてもらうためには、対話を通して両者の信頼関係を築く必要があります。また対話により「このユーザーは”給料が”と言われているけど、本当は”人間関係”なのでは?」などの潜在的な部分にも気付くことができます。対話でないとそれは引き出せないです。
最初から目先でこれだけの数値を短期的に見るのではなく、中長期的に自社のビジネスはこうあるべきだという信念をぶらさずに、試行錯誤してみることが大切だと考えます。
時代の変化に応じた新しい施策を、ユーザーと共に体感していきましょう。
LINEでのボットを体験