はじめに
アパレルのオンラインショッピングサイトとして有名な「ZOZOTOWN」。同じ業界にも多大な影響力を持っている同サイトに対してインタビューした記事をまとめました。
モバイルシフトの波
ZOZOTOWNを運営している株式会社スタートトゥデイの大塚氏によると、2014年秋からスマホからのアクセスがPCからのアクセスを追い越すようになり、2015年末の段階で、スマホから購入するユーザーが全体の6割近くになっているとのことです。
LINEビジネスコネクト採用の理由
ZOZOTOWNでは2015年からLINEビジネスコネクトを採用しています。大塚氏によると、顧客の利用デバイスに合わせて、常にコミュニケーションの最適化を図る必要がある、という問題意識から決定したそうです。
以前はLINE公式アカウントを運用していましたが、公式アカウントではLINE友達になってくれたユーザーへ一斉にメッセージ送信をすることしかできませんでした。一方、LINEビジネスコネクトを採用することで、ZOZOTOWNのIDとの連携が可能になります。それによって、それぞれの顧客の現在地に合わせたコミュニケーションを実現できるため、導入するに至ったそうです。
ページ遷移率の増加
LINEビジネスコネクトを導入し、ID連携を行うことによって、お気に入り登録している商品の再入荷情報など、顧客一人一人に合わせた最適な情報を配信することが可能になりました。そのプラス影響もあったのか、2015年11月時点での友達数は約480万人にも上っています。
導入しての効果として特筆すべきだったのがメッセージからサイトへの遷移率で、メールに比べて2倍も高かったとのことです。
やっかいな「ブロック」
メリットの面が強調されるLINEビジネスコネクトですが、課題もあります。それはユーザーが有益でないと実感した場合、ブロックされるという点です。反応としてはわかりやすいですね。ブロックをいかに減らすかということでZOZOTOWNでは、投稿の回数や頻度を変えてみてそれに対する反応を観察するなどして、PDCAサイクルを回すことで調整しています。
まとめ
ZOZOTOWNでは、LINE経由でアクセスするユーザーの母数を増やすことによって、LINEに対して要求しているコンテンツや施策が分析できるようになると考えているそうです。モバイルシフトが進む中で、LINEは大きなマーケティング戦略の一つとして今後も成長していくことでしょう。
ZOZOTOWNに限らず、モバイルをいかに活用してコンテンツを販売していくのか?はこれからの時代、必ずキーワードになってきそうです。
※参考リンク
http://markezine.jp/article/detail/23470
LINEでのボットを体験